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about

人形芝居と夕闇とアコーディオンの歌。

lyrics

いつのまにか街は既に
夕闇の中に埋もれ
薄い影がせわしく街路(みち)を
通り過ぎていく

輪郭のぼけた猫が
会釈して路地に消える
音もなく なにもかもすべて
夕闇に沈む

赤橙色のガス燈が僕らを照らし
石畳に二つの黒い影が伸びる
めまい覚えた僕らは夕闇の迷宮で
黙り込んで ただ堅く手をつなぎ
歩き続けるだけ

今夜もまた 白い影が
宵闇にあらわれては
在りし日の幸福な時を
寂しげに語る

僕たちは耳をふさぎ
その脇を通り抜ける
朽ち果てた古い記憶に
呑み込まれぬように

時のある一点から記憶は途切れ
乾いた時間 記憶のない夢 繰り返す
ひび割れた鏡の中 僕たちが探すのは
自分の姿 現在の自分が
そこに映るはず

(少年は、人形遣いの少女に目配せして)
“――さて、もう生憎と夜。
この先を続けるには暗すぎますゆえ、
今宵はここまでといたします。
ご縁があればいつか続きを語ることもございましょう。
それでは、また――”

おしまいの後の夢を
僕らは見てるのかな
……とうにすべては終わってるのに?

僕らの記憶散らばる夕闇の迷宮
君と僕ふたり宵闇をさまよって
たとえ終わったはずの夢見てるだけだとしても
僕らは探す 記憶のかけらたち
夢が醒めるまで

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