We’ve updated our Terms of Use to reflect our new entity name and address. You can review the changes here.
We’ve updated our Terms of Use. You can review the changes here.

冬​の​マ​ー​メ​イ​ド / Winter Mermaid

from 世​界​の​果​て​の​渚​で / On the Beach of the World's End by Café Rainbird

/

lyrics

暗い部屋の片隅にたたずみ
長い夜が戸をたたくのを待つ

つかのまのまどろみに目を閉じても
たぶん 本当のやすらぎは見つからない

真夜中のしずけさは 物憂げにささやく
いつしか忘れた子守歌
懐かしい深海の穏やかなメロディに
耳を澄まして今夜も更けゆく


白い息を吐きながら眺める
窓の外は灰色に染まって

冷え切ったこの身体暖めても
たぶん 凍てついた心は戻りはしない

白昼のざわめきは 哀しげにささやく
いつしか潰えた冬の夢
耐え難く鳴り響くひび割れた不協和に
耳をふさいで今日も過ぎていく


迷い込んだかりそめの世界は
声の出ない私を拒絶して

ひとつだけ願いがかなうとしても
たぶん 泡のように消えるのを望むだけ

うたかたの毎日はひたすらに虚しく
呼吸もできずに乾いていく
ひとときの安息を求めても
この地上に居場所なんてどこにもないのに

落ちていくゆっくりと 意識の暗黒に
夢さえも届かない場所へ
真夜中の静寂はやさしげに誘う 
深い海の底 私の故郷に

credits

license

tags

If you like Café Rainbird, you may also like: