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Café Rainbird Collection vol​.​1: Les Chansons d'Ancien Enchantment

by Café Rainbird

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    Purchasable with gift card

     

1.
さあ、そこのねじを巻いて 綺麗な蓋を開けば ほらごらん、紡ぎ出すよ 美しい日々の夢 宝石箱の中は一面鏡張りで 輝かしい貴方の過去 鮮やかに映し出す ぎこちなく動く 時のオルゴール その旋律 古ぼけた時代の模倣 親しげに惑わせる 懐かしいその響きが 頭から離れないで ついさっき閉めた蓋を 開いてはまた閉じる 意識しないようにと 誘惑に逆らえば あがくほど絡みついて 巻き付いた蔦のよう 記憶の宝石箱 開けてオルゴール聴くたびに 想い出は輝きを増し 貴方を過去へ誘う いつまでも後ろ向きで 前を見ることもない ――意地悪なこの現実を 忘れたい人の物 現在も未来さえも 見ようとしない人が 惹かれては虜囚になる 幻惑の音の箱 はき違えた時間の錯誤 見つめる勇気もない だけどそれでいい、と 甘くオルゴールは囁く 中には何もなくて からっぽな音を響かせる ねじの外れた夢を 奏で続けるオルゴール ――考えるのをやめてただひたれば 追憶の中でシアワセになれるのに―― さあ、そこのねじを巻いて 綺麗な蓋を開けば ほらごらん、紡ぎ出すよ 心地よく甘美な毒を
2.
 真夜中へようこそ    街は全部が霧の海   辺りは街灯の    淡い光につつまれて      石畳の先にふいにゆらめく     蒼い影    見つめたその奥     幻想遣いが現れる  「ねえ 可愛いお嬢さん    甘い夢はいらないか?   目眩く幻想を    君に見せてあげよう   そう君が望めば なんでも」   古びた革鞄    取り出したるは雨傘   ひとたび開けば    新たな世界が回り出す   幻想遣いが紡ぐ     蒼く甘美な永遠の夢   廻転と共に    彼の魔法が動き出す  「ねえ 可愛いお嬢さん    シアワセを御所望か?   ならとっておきの魔法    君にかけてあげよう   ほらそれじゃあ 眼を瞑って… いいね?」   くるくるとまわるよ 蝙蝠傘   そうして紡ぐは 蒼い夢   耽美の眠りのその中で   さていったい彼女は何を視るのか?
3.
かすむ意識 ぼやけた日常 それでも心は いつでも刺激を求めてる 暗い明日 這い寄る絶望 それでも想いは 希望に焦がれてる 夜の野原 伴奏もなく 四日月を相手に 優雅に舞う 引き攣るほど陳腐で愉快な 日常を抜け出して いかしたリズムに静かな熱情乗せて 軽やかな旋回を決めるわ ――眼の眩むような賛美と拍手を 心の底で求めているけれど 重い手足 疲れた肉体 それでも身体は 焼け付く鼓動を求めてる 微笑みの裏に 隠した激情 それでも視線は 観客探してる 気怠い日々の 陰気な雑事 生ぬるい惰性に 苛々する いつかきっと叶うと夢見る ほんのささやかな望み 小洒落た舞曲に 優美なステップ踏んで 見る人を魅了させたいわ ――一度の機会を逃してしまえば 二度目なんてもう無いのだろうけれど 鏡に映った瞳には ほのかな不安の翳り このまま零時が来る前に 誰か魔法をかけて 艶やかな魅惑の口紅に 琥珀の髪飾り 乾いた純白より 湿った黒衣を―― しなやかな肢体の動き映えるように 硝子の靴より 黒革の靴を―― 夜通し踊り続けられるように ――荒れ果てた世界に 咲く一輪の花 灰にまみれた姿で 誰にも知られず舞い散る――? (そんなの、ごめんだわ) 今宵浴びるスポットライトは 一晩限りの舞台 明けて醒める夢 それでもいいじゃない? あたしはそれで一向に構わない 永遠でなくていい 一瞬だけでいいの 明かりに照らされたいだけなの
4.
歯車の森では 人皆幻想を見る   惑う旅人たち 何を見たのだろう  蒼い月が影を映す 今夜限りの幻燈   そう やがて映し出すよ 暗い心の底を   ――静まりかえった 深い森の中     美しい旋律が聞こえる   澄んだ音色 響かせる    マリオネットの歌――  歯車の森では 人皆過去を見る   彷徨う人々は 何処を見ている  紅い花が月に光る まるで誘うように   その奥に待っているよ かつてなくした夢が   ――歌うマリオネット 静かに微笑む    その瞳 優しげで儚い   還らない想い人    待っているかのようで―― (Uh..)  追憶を求めて 人は森へ向かう   時の忘れ物を 見つけるために  廻る歯車 忘却を進めようとする機構   わたしは歌う あの人を決して忘れぬために   ――呼びかける歌に 応える者もない    彼女は そう孤独な歌姫     流れる涙 微笑みに隠し              ひとり歌う――  遠い日の約束 『必ず迎えにくる』   『あなたが来てくれる日まで ここで待ってる』と   ――人形遣いが迎えにくるときを    彼女は 心待ちにし続ける      寂しげにこだまする        マリオネットの歌       今夜も聞こえるでしょう?――
5.
http://piapro.jp/t/94GT
6.
こんな静かな星の夜 甘く囁く呼び声に 耳をかしてはいけないよ 蒼く気怠いその声が どんなに強く誘っても 窓を開けてはいけないよ―― 草木眠れる新月に 薄暗闇がやってくる 窓の外から呼んでいる 金の瞳に銀の声 流れる星の繰り言を 綺麗な声で囁いて 「Daisy Dizzy, 可愛い娘 聞かせておくれ その声を もしも聞かせてくれるのなら 月の魔術を見せるのに」 暗く寂しい三日月夜 月の明かりが逢いにくる 硝子の窓をノックして 氷の膚に鉄の髪 蛍光石のまなざしで 淡く優しく微笑んで 「Daisy Dizzy, 素敵な娘 歌っておくれ その声で もしも歌ってくれるのなら すぐに迎えに来れるのに」 そして妖しい満月に 「真夜中の君」が連れにくる 外で静かにたたずんで 黒の法衣に赤い月 御伴に騎士を従えて 緋色の馬車にいざなって 「Daisy Dizzy, 愛しい娘 支度ができた 出かけよう 一緒に行こう ほらおいで 無限の時間の彼方まで!」 ひときわ暗い夜が明けて 強い朝日が照らすのは 主のいない空の部屋 無人の部屋は朽ち果てて 廃墟の窓は開いたまま 冷たい風が通るだけ――
7.
LIFE of LIES 04:06
A rhyme was broken in this morn: Time had waken and all was worn Mimes, who often thieve the thorn, Crimed and blackend sheeps in a lorn From time to time you are Too bright to fight at night From rhyme to rhyme who were To delight me well by the fright? I'm a rhyme, typed life: You'll see bribes by knife and hear the fife of five I'm a rhyme, life of lies: Will she jibe for my crime of prime? Ease is dreaming out of line: Yours are longing for shout of mine Cease scattering, or fill with wine: Is your meaning still in the shine? From time to time you are Too right to light with knight From lies to lies who were To delight me well by midnight flight? Gase on haze and days of fades: You'll see phases of J's and K's in gold rays Praise my shades by maze of phrase: We'll see pays by laze in old ways (life of lies, typed life) (I'm a rhyme, in this time ) That has all of my fortune But was called on for his fore tune What does wall do well for dune? Letters fall in words of four runes My life, and lies for guise, Five lies and rhyme were alive You know who cries, you guys, Why all of rhyme and lies dies? ...so, Drive your life till the end of time: Will you take me to the fine sign of pine? Wipe your tears shining in your eyes: I'll console you for vines of nine Then I'm a rhyme, typed life, Will you hold my hand and keep me in your mind I'm a rhyme, life of lies Tell me any kind words to find Want, my dear, your missing life With the rhyme which laud the lone pome Don't you hear the mourning chime? It's the time you should have gone home
8.
http://piapro.jp/t/am68
9.
古代の時間に 凍り付いた前景 焼け付く炎に 融けて落ちた薔薇窓 割れた色硝子 永遠に空の聖歌隊席 蔓と棘の聖域 閉じた静寂の世界 しなやかにからみつく 枯れた茨の眠りが 薄暗い夢の中に わたしを縛りつける 冷たい地下牢 暗く響く子守歌 かすれた墓碑銘 忘れられた鎮魂詩 深い闇のよどみで 静かに待っているの だれもいない聖域 重い扉が開くのを なげかけた問いかけは だれにも届くことなく 物憂げに答えるのは 乾いた残響ばかり (Hum...) 眠りの狭間で こぼれ落ちる感覚 気怠いまどろみ 反転する現実感 動かぬ時の中で 無為に思い巡らし 他愛のない独り言を 夢心地でつぶやく―― 「ねえ、例えば……  王子様が来たら  願いごとを叶えてくれるかしら?  あたたかく手をとって  旧い檻から連れ出して  美しい外の世界を  見せてくれるかしら?」 ――夜が明けて朝が来て 強い光が射したら 灰になり くずれ落ちて 消えてしまうというのにね
10.
暗い 不思議な森の奥 古ぼけた 瓦礫の街に ひとり楽しく暮らすのは うら若い人形遣い 月の輝く夜もすがら 熟練の見事な魔術で 糸を操り 紡ぐのは つぎはぎの恋物語 ごらんあれ お手製の劇団を 身も心も盗まれた役者たち にせものの魂を 吹き込まれ 踊り歌うよ 気まぐれな主人のため 麗しい その御姿 廃墟の街の<我らが主人> 思うまま 世界を 劇場に 変えていく 錆びた玩具の楽団が ぎこちなく 音を響かし 甘く せつなく鳴らすのは 断ち切れた未来の夢 ごらんあれ 御自慢のお芝居を 目眩く塗り替わる物語 戯れに運命をもてあそぶ ――だってすべては 移り気な彼女のもの 美しい その御姿 空虚の街の<我らが法> 望むまま 摂理を ねじ曲げて 変えていく 素敵なお芝居 夢見る魔法は すべてを呑み込み 砕いていくだろう 真夜中に踊り歌う まがいものの<我らが魂> 救いなく 愉快に 落ちていく 暗黒へと 飽きもせず 今日も紡ぐ 御都合主義の大茶番劇 素晴らしい世界に さあ、ようこそ――歓迎しよう
11.
今夜は月がやけに輝くから 月傘さして外へ出かけよう おしゃべり猫を夜会の伴に連れ 「眠れぬ人の仮面舞踏会」へ! 月影さやかに流れる幻想曲 頭でぐるぐるめぐっていて 深夜の鐘が鳴ったら 舞踏会の支度して 月眼鏡がないけれど 時間がないからもうでかけよう 森の小路は光る蛍石 さらに奥へと僕らを誘う 「今宵は月夜」大鴉が告げる 「月射病に、どうぞご注意!」 妖しくざわめく真夜中の森は 残光ほのかに瞬いていて 広い森をぬければ 見えてくるよほらそこに 水晶の庭園と 蒼い大理石の館が 自動人形が可愛くお辞儀して 舞踏室へと僕ら導く 仮面舞踏会はとうに始まっていて 揺れる拍子に幻惑される ゆらゆらゆらめく蝋燭の炎 陽気な影が闇に踊って 優雅なワルツかかれば 星の廻り加速して まるで銀河の滝みたい きらきら綺麗な光の渦 月に中てられ ふらりふらりと眩暈 酔いを醒ましに館をまわる 鏡の部屋にふと迷い込んだら 入れ子の夢に閉じ込められて まばゆい鏡像がいざなう虚構の世界 無限に流れる景色ずっと見続けて―― 長い夢が醒めれば たたずむよ月光の下 そして僕は眼をつぶって おぼろげに次の夢を待つ 淡い現の夢見ながら
12.
凍り付く月光が心をざわめかすから 物憂げな月の夜は淡くうつろう 通り過ぎる駅はどこも無人で 零時過ぎて夜はさらに更けていく つかの間のしずけさでうつろな意識みたせば おぼろげな感覚が夢の終わり告げる 容赦ない日光が身体を焼き尽くすから 人知れず物陰に宵闇を待つ 遠ざかる街並みは息を潜めて 景色はすぐ闇に融けて消えていく 静寂をかきみだす緋色の赤は憂鬱 耐え難い欲求を痛みに変えるだけ 鳴り響く汽笛はどこか孤独で 月に吠える獣の声思わせる 安息の場所探し夜をさまよう異邦人 真夜中の音楽を気だるくくちずさむ 新月の暗黒を走り続ける夜汽車は どこまでもどこまでも私を連れて行く 静かな新月夜行――終わらぬ旅続ける
13.
草木さざめく今は 新月夜   記憶庭園で 逢いましょう  さまよう貴方は アムネジア   さあ 甘い記憶を 探しましょう  掻き乱す風景 埋まらない空白   無機質な不快感抱えて  浸された沈黙 張り付く焦燥   加速するパラムネジア  どこからどこへ 消えたのか?   《それを知るのは貴方だけ》  闇に散らばる 記憶のパズル   いびつなピースは 揃わない  影がささやく今は 月光夜   記憶庭園で 踊りましょう  今夜は月も アムネジア   さあ 甘い時間を 紡ぎましょう  ああ 踊る人影照らし出す月光   そして現実感の消失  虚空に出会う瞳 凍り付く微笑   繰り返すパラムネジア  どこからどこへ 向かうのか?  《それは私も知らないわ》  果てなく続く 記憶のロンド   曖昧な夢を 見続ける 「過去が無ければ造りましょう 美しい記憶を」 「苦い過去より甘い夢 見ましょうよ」  何が現実で 何が虚構?  《すべて知るのは 私だけ》  月光の下の 記憶の遊戯   歪んだゲームは 終わらない   《記憶庭園で逢いましょう!》
14.
Routine 03:36
いつもの朝がきて 日が昇れば のぞく窓の外 霧の海で ぼけた白の世界は 今日もまたやさしくて おだやかな一日が 静かに動き出す 時計台の鐘 時を告げる 白い文字盤は 見えないけれど 毎日の繰り返しは いつまでも続きそう そんなことはないのだとわかっているのだけど 親しい出来事が 満ちあふれて 変わらない日々に 安心する なんでもないひとときが こんなにも大切だなんて 知らなかった昨日は今はもう彼方に いつでも未来は不確実で 這い寄る不安に息が詰まる 平穏な日々にいつか おしまいがくるのなら 新しい明日なんて永遠に来なくていい いつもの夜がきて 日が沈めば ぼやけた街角に 灯りにじむ 鈍い灰色の世界に そっと語りかけるよ  この日常がずっと続きますようにと (Hum...)

about

これまで動画で投稿した曲の総集編その1です。

credits

released April 9, 2017

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